ドラえもん 対決ひみつ道具!!

ドラえもん 対決ひみつ道具!!：ゲームボーイで繰り広げられる、ひみつ道具バトル！

1991年3月1日、エポック社よりゲームボーイ向けソフトとして発売された『ドラえもん 対決ひみつ道具!!』。本作品は、国民的アニメ『ドラえもん』を題材としたアクションシューティングゲームです。

不気味な迷路空間を舞台に、ひみつ道具バトルが展開！

ゲームの舞台は、正体不明の不可解な迷路空間。ドラえもん、のび太、しずか、ジャイアン、スネ夫は、タイムマシンの故障によりこの異空間へと迷い込みます。仲間たちは謎の敵に捕らわれ、ドラえもんは彼らの救出と脱出を目指して冒険を繰り広げます。

ゲームシステムは、マップ探索とシューティングステージのクリアを繰り返す構成。マップ上では、アイテムや情報を手に入れたり、次のステージへの入口を探したりします。シューティングステージは、縦スクロールや横スクロールで、陸地、水中、宇宙、地底と、多彩なフィールドが用意されています。各ステージは個性的なギミックや仕掛けがあり、攻略には特定のひみつ道具が必要となる場合もあります。中には、ゲーム進行に直接関係のないステージもあり、クリアすることでアイテムの使用回数を増やすことができます。

さらに、ランダムで武器やドラ焼きをゲットできるボーナスステージや、情報収集のみを行うステージも存在。ゲームを進める上で、これらを効率的に活用する戦略も重要になります。

シューティングステージでは、ミスするとステージの始めからやり直し、ゲームオーバーになるとマップの最初からやり直しになります。緊張感あふれるゲーム性も本作品の魅力です。

個性豊かなひみつ道具と、頼もしい仲間たち

ゲームには、様々なひみつ道具が登場します。武器となるひみつ道具は、マップやステージで入手可能。一度に装備できるのは一つだけで、新しい武器を拾うと、それまで装備していた武器は消えてしまいます。サポート系ひみつ道具も同様で、一度に一つしか使用できません。

サポート系ひみつ道具には、無敵状態になれる「SLえんとうつ」、敵の動きを止める「タンマウォッチ」、攻撃を防御する「バリヤーポイント」や「分身ハンマー」、敵の攻撃を無効化する「桃太郎印のきびだんご」など、多彩な効果を持つアイテムが用意されています。これらのアイテムは、ドアを通過したりゲームオーバーになったりすると効果が消滅します。

また、シナリオを進めるために必要なアイテムも存在します。「通りぬけフープ」、「オールマイティパス」、「テキオー灯」、「カギ」、「スモールライト」、「深海クリーム」、「光りごけ」、「ゴマロック」、「ほんやくコンニャク」、「タイムテレビ」、「タイムふろしき」、「タイムカプセル」、「道路光線」など、状況に応じて適切なアイテムを使い分けることが重要です。

魅力的なキャラクターたちと、緊迫感あふれるストーリー

プレイヤーキャラクターはドラえもん。仲間であるのび太、しずか、ジャイアン、スネ夫は、それぞれステージのボスとして登場します。ボスを倒すことで、仲間を救出でき、物語が展開していきます。また、ドラミも登場し、プレイヤーに情報提供を行います。

各ボスは、タケコプター、ヒラリマント、うそつきかがみ、タイムマシンといったひみつ道具が巨大化してモンスターと化した姿。個性的なデザインと、それぞれ独自の攻撃パターンを持つボスたちとの戦いは、緊張感と興奮に満ちたものです。

ゲームは、ドラえもんがタイムマシンのコンピューターで迷路ゲームをしているところから始まります。仲間たちとゲームを楽しんでいると、タイムマシンが故障し、不思議な迷路空間に迷い込むという展開です。

スタッフ

ゲームデザイン：よしはらバッチシさとし（葭原智）
ゲームシナリオ：とらじまいっかくじゅう
メインプログラム：あそまさあき（エスエーエス）
ゲームプログラム：池田慎一（エスエーエス）
グラフィックデザイン：沖山潤（ポップハウス）、平井勝人（ポップハウス）
サウンドプログラム：あかぎりゆうじ
サウンドコンポーズ：たあしいるぱ（沓掛隆志）
ひみつどうぐコンサルタント：ノバほひほひ
スペシャルアシスト：沢田幸一、島村誠司
アドバイザー：小学館
ディレクター：ほりえもんまさゆき（堀江正幸）
プロデューサー：宮原貞夫、蛇谷秀明

評価

ファミコン通信クロスレビュー：24点
ファミリーコンピュータMagazineゲーム通信簿：20.43点(満点30点)

『ドラえもん 対決ひみつ道具!!』は、独特の世界観と緊張感あふれるゲーム性、そして個性的なひみつ道具の数々によって、多くのプレイヤーを魅了した作品と言えるでしょう。

もう一度検索